落ち着いた和の文化、石川

石川県の伝統工芸や文化を紹介していきます

石川県の文化や伝統

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茶の湯文化が発達してきた石川県の人たちはお菓子好き

お菓子が大好きな石川県民

金沢市はお菓子支出金額、日本一。ついでにアイスも日本一(スーパーの特売日には冬でもアイスを買い込んでいるお客さんを見て、寒そうで震えた私・・・)。
石川県民は甘いものが大好きなんです。

京都、松江と並んで金沢は三大菓子処と呼ばれています。金沢も京都や松江と同じように茶の湯が盛んでした。加賀藩の歴代藩主が茶の湯をおおいに奨励したため、お菓子の文化も発達してきたのですね。また、浄土真宗の信仰が厚い土地だったので、宗教行事に和菓子もを食べることも多かったのです。

人々の暮らしや風習を彩ってきたお菓子

加賀藩ゆかりの和菓子に森八の「長生殿」があります。 歴代の藩主に愛され、三百年の歴史を持つらくがんで、日本三名菓のひとつです。(他のふたつも気になるので調べてみました。「越乃雪」(新潟県長岡市)と「山川」(島根県松江市)です。)「長生殿」の文字は命名した小堀遠州の直筆だそうです。

季節や年行事や風習に伴うお菓子にも石川県独特のものがあります。 まず、お正月のお菓子として、辻占(つじうら)というおみくじの紙片が入った砂糖菓子があります。フォーチュンクッキーみたいですね。福徳(ふくとく)も新年だけのもので、縁起物の形をした最中の皮の中に小さい人形や砂糖菓子が入っています。初めて見たときは大人でもわくわくして買ってしまいました。こちらは現代のチョコエッグのようなものですね。
福梅という梅の花の形をした最中も新年用のお菓子としていくつかのお店から出されています。

桃の節句には、おひな様と一緒に「金花糖」を飾ります。砂糖を溶かし、木型に流し込んで縁起物をかたどったもの。食べるというより飾りものの感覚でしょうか。
7月1日の氷室開きの日。氷室に保存していた雪氷を幕府に献上していた日です。無病息災を祈って氷室まんじゅうを食べる習わしがあります。
土用の丑の日には、お餅のまわりにささげ豆をびっしり貼付けた「ささげ豆」が食べられています。

結婚するときに親戚や近所に配るのが五色生菓子です。森羅万象の「日、月、海、山、里」を表す五種類が一組になっています。
出産前には安産を願ってころころ団子を配ります。楕円形の白くて小さい団子です。私も一度だけもらったことがありましたが、「団子を焼いてはいけない」ということを教わりました。そのときはなぜかは聞かなかったのですが、調べてみると、赤ちゃんがやけどしないように、という理由からだそうです。

石川のお茶とお菓子でくつろぎのひとときを

茶の湯文化が発展してきた石川県。茶の湯と言えば抹茶ですが、石川県を代表するお茶は、やはり棒茶でしょう。 棒茶というのは、茶の茎の部分を焙じたもので、よく炒ってあるので、葉のほうじ茶より香ばしいそうです。 スーパーのお茶売り場でも、いろんな種類やランクの棒茶がど?んと棚の一段を占めています。私の好きな玄米茶など2種類しか置かれていませんでしたよ・・・

棒茶といっしょに地域ならではのお菓子をいただきましょうか。
輪島なら丸ゆべし、塩せんべい、水ようかん、七尾は大豆飴(まめあめ)、白山麓はとち餅がおいしいですよ。加賀の農家で作られてきた豆つなぎ餅も珍しいですね。

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